DELTA K800 DIMENSIONS
先日から2年前に購入したデルタ3Dプリンタの見直しをしている。
ちょくちょく部品をebayやAliexpressから購入しアームシャフト・キャリッジ・エフェクタの交換、近接センサー・スムースロッドの追加などしていた。
ハードウエア的に完成したので制御ソフトMarlinfwをインストールするのだが、設定項目が多いしデルタプリンタの設計者しか知り得ない設計情報を入力しなければならないなどハードルが高いので躊躇していたのだ。
3Dパーツは便利に作れるしダウンロードも簡単だが唯一の欠点をあげれば図面が無いのだ。
このままでは邪魔で場所を食うだけの機械なので処分を検討しないといけない。
重い腰を上げ確認作業をしてみた。
制御ハードウエアはRAMPS1.4+Arduino MEGA 2560で制御ソフトウエアはArduino.appからMarlinfwをコンパイルし転送する。
Delta 3D Printerの外形を設定するMarlinfw(RC8)-configuration.h内の設定項目はこれだ。
ちなみに以下のソースに入力している数値は曲尺(金属製の物差し)による目視採寸の結果だ。
0 #define DELTA_DIAGONAL_ROD
1#define DELTA_SMOOTH_ROD_OFFSET
2 #define DELTA_EFFECTOR_OFFSET
3#define DELTA_CARRIAGE_OFFSET
4#define DELTA_RADIUS (DELTA_SMOOTH_ROD_OFFSET-(DELTA_EFFECTOR_OFFSET)-(DELTA_CARRIAGE_OFFSET))
5#define DELTA_PRINTABLE_RADIUS
※これら6項目(DELTA_RADIUSは計算結果なので正確には5項目だが)は必須入力で後へは引けない。
デルタを組み上げた人なら一度は見たであろう画像がこれ。
センターラインが微妙にずれているがエフェクタの中心とみて間違いないだろう。
一応曲尺を使って採寸しMarlinfwに入力したが目視なので精度はあてにはならない。
何かいい方法が無いか考えていた。
2014年くらいから123D Designを使っているのでアートワーク画面にパーツを展開し採寸する方法をとった。
最初にAliexpress経由で購入した本機の3D Printer K800のデータはこれだ。
デルタ型はアルミフレームを3本使いコーナーのプリントパーツと連結する。
123D Designにて作図したら全体はこんな感じになった。
最初の項目0 #define DELTA_DIAGONAL_RODはロッド作成時に220.00mmに設定していた。
■STEP1 DELTA_SMOOTH-ROD-OFFSETの採寸(Horizontal offset from middle of printer to smooth rod center.)
曲尺による採寸は162.00mmだったがアートワークから159.243mmという寸法を拾った。
■STEP2 DELTA_EFFECTOR_OFFSETの採寸(Horizontal offset of the universal joints on the end effector.)
センターに位置するエフェクタの中心からアームシャフトの軸までの距離を出す。
エフェクタにはこれの40mm幅タイプをつかった。
他人が作った部品はSTL形式でのインポートという事もあり採寸ポイントを作るのに難儀するかもしれない。
作者はコメント欄の質問で24mmと言っていたが123D DESIGNで24.222mmという寸法を拾った。
■STEP3 DELTA_CARRIAGE_OFFSETの採寸(Horizontal offset of the universal joints on the carriages.)
リニアシャフトのホルダーとLN8UUを接続するベアリングキャリッジは自分で作成した。
GT2BELTとアームロッドを接続するキャリッジ。
アートワークから31.70mmという寸法を拾った。
■STEP4 DELTA_PRINTABLE_RADIUS
最後の項目5#define DELTA_PRINTABLE_RADIUSは円形ガラスベッド上でのエフェクタ可動範囲/2だろう。
最初はガラスベッドのサイズ220.00mm/2だと思い110.00mmに設定していた。
実際に動かしてみて可動範囲はX+-67 Y+-67だった。
各項目をわかりやすく数値入力した結果がこれだ。
最後にMarlinfw-configuration.h内の記述も変更した。
これをアップロードしテストしてみたいが時間が来た。
また後日だ。